【住宅デザイン】福津市M邸の家づくり⑬お引渡し

 

福津市日蒔野の新築M邸、先日無事にお引渡しとなりました。

 

こちらは施主Mさんとそのご両親の大人3人が暮らす小さな平屋です。木や土、畳など自然素材をたっぷりもちいた家はとても気持ちが良く、 コンパクトな中に必要最小限の機能がおさまっています。家族が集うダイニングキッチンでは、杉無垢材の床板と、表情の異なる土と漆喰で仕上げた壁や天井の美しさが光ります。ヘリテージオリジナルのキッチンも、コンパクトに設計・製作しました。 

 

リビングから伸びる廊下の両脇には、玄関、洗面室、お手洗いと続きます。庭に面した縁側の奥には、ご両親の寝室となる和室二間があります。

 

 

吹抜けの高い天井が気持ちのいい玄関。

 

玄関土間の壁は、家族の歴史や繋がりを受け継いでいくように、同時期に進めたこれまで暮らしていた家の改修の際に一部解体した壁土を、施主のMさんに漆喰と土を丁寧に分けて頂いた後、土のみを再び練り直し左官で仕上げました。灰白色に見える漆喰の壁は、塗った後にMさん自ら模様を入れて仕上げて下さいました。大きな壁に躍動感のある模様が素敵ですね。玄関脇には、Mさんの畳の部屋を。高低差のある天井が籠っているような感覚で、不思議と心地いい空間になりました。

 

つづく....