秘かにしめかざり界の神と崇めている、上甲清(じょうこうきよし)さん87歳が、マネジメントを勤める孫の智香さんと一緒に、はるばるフェリーに乗ってヘリテージにやってきて下さいました!実は、いらっしゃる直前に「ほうき作りワークショップ」を提案して下さって、少人数での開催でしたので日頃よりヘリテージに足繁く通って下さるお客様に私から直接お声かけして、皆さん即答「行きますー」で集合して頂きました。(事前に広く告知できずすみませんでした...)
田植えから稲刈り、年間何百ものしめ飾りをつくるまでのすべての作業を自ら手作業でおこなう清さん。大きな声で溌剌としゃべり、知識も広く深く、会話のキャッチボールも凄い。えへへ、ひゃっひゃ、とチャーミングに笑う清さんにつられて、笑顔があふれるとっても素敵な時間でした。それでいて、手を動かせばシャッシャと力強く作っていく姿がかっこいい。今回、夫を含むいつもは教える側にいる作り手の方も数名参加してもらって、清さんの仕事に対する姿勢や考えに、共感し教えられ背中を押してもらえたようなパワーをもらいました。それは参加の皆さんも同じ想いだったと思います。
最後のじゃんけん大会まで、素晴らしいパフォーマンスを見せてくださった清さん、常に寄り添いサポートする智香さん、夢のような時間をありがとうございました。そこにいるだけでパワースポットのような存在の清さんに、今度はわたしたちが会いにいきます。
▼上甲清(じょうこうきよし)
1936年
愛媛県西予市で生まれる。
地元の高校を卒業後、家業である米農家を継ぎ、藁細工を学ぶ。
2002年~
藁細工を伝えるため全国各地で大会やイベントに参加
2021年
21世紀えひめの伝統工芸大賞
愛媛朝日テレビ社長賞受賞
▼藁細工
田植えから編み終えるまで全て手作業で行い、こだわり抜いたしめ飾りは祈るように手を擦り合わせながら作ります。
お届けする皆さまの幸せを祈るかのように。