外 観
外壁/杉無垢材(すべて赤身・玄関棟のみ柾目)
玄関庇/銅板
※写真をクリックすると大きく表示されます
玄関・廊下
玄関/左官 掻き落とし(勝浦の赤土)
床/杉無垢材(浮造り)
壁/左官 土漆喰
下足棚/栗無垢材 heritageオリジナル
アトリエ
床/杉無垢材(浮造り)
壁/左官 砂漆喰
建具/杉無垢材 heritageオリジナル
ダイニング
床/桐無垢材
壁/左官 漆喰・タイル
造作キッチン/栗無垢材 heritageオリジナル
リビング
床/桐無垢材
壁/左官 土漆喰
建具/杉無垢材 heritageオリジナル
和 室
床/畳
壁/左官 土漆喰
建具/杉無垢材 heritageオリジナル
階段・二階
階段/栗無垢材・桜無垢材
二階床/杉無垢材(浮造り)
壁/左官 砂漆喰
ロフト壁/左官 土漆喰
2018/12 - 2019/12
K邸完成までの道のり
地元福津市にてあたらしい家づくりがスタートしました。ものづくりをされているご夫婦のアトリエのある新築住宅です。ご夫婦とちいさなお子様の四人家族が暮らすたのしい家をヘリテージとともにつくっていきます。現在は土地が決まってプランを固めるため打ち合わせを重ねている段階です。これからどんな家づくりになるのか楽しみです。
昨年末にご紹介した福津市に「アトリエのある新築住宅を建てる計画」こちらも順調に進んでいます。土地の取得・融資の話など工事が始まるまでに設計図や模型はもちろん、細かい部分までひとつひとつ選び・決断をしていく必要があります。定期的に集まって打ち合わせを重ねていますが、施主ご夫妻も積極的に勉強されていて頼もしいかぎりです。聞き慣れない専門的な言葉も多く大変でしょうが一緒に家づくりを楽しみましょう。いよいよ4月頃からすこしずつ現場が動き出します。
福津市のK様邸「アトリエのある新築住宅を建てる計画」、雑草だらけだった土地が綺麗に整地されて、先日無事に地鎮祭が執り行われました。整地された土地はとっても広く子供達は大喜び。ここに自分たちの家が建つ景色がイメージできましたか? 一歩ずつ一歩ずつ、着実に進んでいきましょう。
福津市にアトリエのある家を計画中のKさんご家族とともに、福岡県朝倉市にある杉岡製材所へ行ってきました。ヘリテージ自邸(2016)・弊社が設計施工を手掛けた宮若市のT邸(2018)に続き、今回のK邸も木材の大半は杉岡さんにお世話になります。先週末尋ねると、K邸でつかわれる木材がたくさん準備されていて、代表の杉岡さんが丁寧に説明してくださいました。ここにある大量の木材が、およそ1ヶ月後の棟上げで一気に組み上げられていきます。餅まきもする予定なので、今からとても楽しみです。
福津市の新築K邸では基礎工事が終了し、いよいよ来週には足場が組まれ、木材が搬入されて、大工工事が始まり棟上げとなります。来週末には餅まきもする予定なのでお天気が気になるところ。今日も施主ご夫妻が朝から来られて細かい部分の打ち合わせをしています。家づくりは決断することが多くとても大変ですが、打ち合わせのテーブルからはいつも笑い声が聞こえてきて楽しそう。思う存分悩んで自分たちだけの特別な家をつくっていきましょう。
福津市にて進行中の新築K邸にて、本日より建て方(たてかた)が始まりました。建て方とは、現場で建物の主要な構成材を組み上げること、土台・柱・梁・小屋組を組み上げる棟上げまでのことを言います。明日からの予定でしたが、明後日から雨予報(梅雨入り?)なので棟上げまでに余裕をもって今日からスタートしています。水曜日に棟上げ、土曜日に餅まきの予定です。Kさんご家族も毎日現場の様子を見に行っているそうで、今週は棟上げや餅まきの準備などワクワクソワソワしてることでしょう。
福津市のK邸、昨日無事に餅まきが開催されました。お天気にも恵まれたくさんの方が集まってくださって、楽しい時間となりました。皆様ありがとうございました。またお餅やお菓子、スイカまで準備してくださったKさんご家族も本当にありがとうございました!
福津市にて進行中の新築K邸では屋根工事が順調に進んでいます。
板金屋根の部分は二重垂木にして通気をとっています。母屋に野垂木→野地板(無垢材)→ 遮熱シート → 野垂木 → 野地板(無垢材)→ ルーフィング(防水材)→仕上げの屋根材、という順番で施工しています。壁の中を通った空気が通気口から垂木の間を通り、棟換気から外部へ排出されます。天井内の暖気もまた、棟換気から外部へ排出されます。工事としては手間がかかりますが、居住性はもちろん家を長持ちさせるために重要な部分でもあります。野地板は屋根面の剛性をとるためやコストを考えて構造用合板を使用する場合が多いようですが、弊社では必ず野地板にも無垢材を使います。
手間もコストもかかるのになぜ無垢板を使うのか?それは家を長持ちさせるために必要だと考えるからです。屋根は外部からの水分(雨や雪)にさらされる最も過酷な場所であると同時に、内側からの水分(内部結露)からも守ることが重要となります。
構造用合板は水分(結露)が加わることにより、悪いとカビや微生物によって腐敗が始まります。合板が柔らかくなりやがて屋根材を支えきれなくなります。雨漏りの原因にもなりえます。屋根材からの雨漏りと思っていたが、調べてみるとこの結露だったということもあるそうです。結露が滞り、天井にしずくが落ちて雨漏りのように天井を濡らします。【板金屋さん談】
比べて無垢材は、結露(湿気)を吸収してもちゃんと乾いてくれます。二重垂木による通気層は熱気を排出するためだけではなく、野地板の乾燥を促進するためでもあります。このことにより野地板が腐りにくくなり、結果屋根が長持ちするのです。
そうして出来上がった屋根。5棟にわかれておりそのうち1棟が瓦葺き、3棟がガルバリウム鋼板、1棟がバルコニーになります。一番手前左側の棟、ここがご夫妻の仕事場(アトリエ)、右奥の一番高い棟(写真④)ここだけが瓦葺きの屋根で1階がダイニング・2階には子供部屋ができます。
福津市にて「アトリエのある家」を建設中のK邸です。
猛暑の夏も多くの職人方が工事を進めて下さり、順調に進んでいます。
建物のむかって左側、一番目立つところにあるのがご夫妻のアトリエとなる棟。
高い天井にロフト、木製の建具、杉無垢材の床、漆喰の壁。ご夫妻はここで日々の制作や商談、お客様をお迎えしたり。明るく気持ちの良い空間になりそうです。
アトリエのロフト部分
リビングの天井には杉材がはられ、こちらにもロフトができています。
家族が集まるダイニングスペースと二階部分。天上が高いダイニングの一角に階段ができます。
光あふれる階段スペース
福津市の新築K様邸、玄関の庇(ひさし)部分をつくっています。隠れてしまう部分ではありますが、腐れに非常に強い栗材を使っています。
大工棟梁は今回も中西さん。丁寧な仕事ぶりで美しく仕上げて下さっています。
庇の下地が完成。これから銅板を葺いて仕上げます。
外壁の板張りも始まりました!
柾目の赤身部分をひいてもらった杉無垢材、通常厚みは10~12mmが多い中、K邸では15mmで仕上げてもらっています。
外壁で柾目の板と言えば米杉が多いと思いますが、K邸の外壁はおそらくあまり目にすることがないような代物です。
外壁が進むとぐっと雰囲気が変わりますね。
福津市の新築K様邸、建物の構造が複雑なので多少時間はかかっていますが、外壁工事が順調に進んでいます。赤身の杉材がとても綺麗です。
これから台風がまた近づいてるようなので大きな被害が出ないよう願っています。
福津市の新築K様邸です。
外壁の杉材、棟によって張り方を変えながら進行し、最後のアトリエ棟まできました。ここは「鎧張り(よろいばり)」という下から順番に重ねながら張り上げていく張り方をしています。凸凹して立体感があり、板に段差があるので雨水が内部に侵入し難いのが特徴です。
続いて玄関庇(ひさし)に銅板が葺かれました。はじめはこんなにギラギラ輝いていますが、雨風にさらされすぐに年季のはいった10円玉みたいな色になります。そして次第に緑青(銅が酸化されることでうまれる青緑色の錆)に変化していきます。神社の屋根や大仏様みたいな色になる訳です。
暑い夏の時期から始まった大工工事がもうすぐ終わります。
全ての部屋に断熱材が入り壁が出来ました。昨日天気が悪く仄暗かったですが、撮影してきましたので少し間取りのご紹介を。
①アトリエ棟の外壁は、赤身の杉無垢材で鎧張りに仕上げています。
②玄関より、左側に伸びる小さな廊下の先が夫婦のアトリエになります。そしてリビングにむかう廊下の左側に納戸(クローゼット)、右側に洗面室・トイレ室、その先に続くのがダイニングとリビング、和室。
③ちいさな廊下の先にご夫妻のアトリエ、廊下の足元には明かり取りの小窓
④ダイニング、手前の吹抜け部分が階段になります。
⑤吹抜けから見上げる2階。
リビングやアトリエの上部に小さなロフトがあって、ここがなんとも楽しい空間になっています。子供たちが笑顔をのぞかせる風景が目に浮かびます。
⑥ダイニングからつづくリビング。リビングの上部にもちいさなロフト、⑤の写真にこのロフトの天井が少し写っています。
⑦リビングの奥にある和室。天井が低く開口も少なめで、なんとも落ち着く空間になりそうです。
⑧アトリエ棟につづく小さな廊下の足元に明り取りの小窓を。
福津市の新築K邸です。大工さんは最後の大仕事、階段の製作を進めています。
室内の壁は左官・漆喰仕上げになります。後に左官職人江口氏が登場しますが、その前に施主Kさん夫妻が数か所漆喰塗りに挑戦することになったので、その下地処理を進めています。
パテ打ちの次は、漆喰壁の下地となる寒冷紗(かんれいしゃ)という細かい網のようなものをこんにゃく糊ではっているところ。お二人とも楽しんで作業されてるようです。
福津市の新築K邸、今朝の様子です。全体的にコンパクトに機能がまとまっていながら、奥に進むにつれて広がりを感じる気持ちのいい空間になっています。階段をあがってそこに広がる2階の景色が特に気持ちがいい!ここで伸び伸びごろごろ遊ぶ子供たちの姿が目に浮かびます。あと数日の大工工事、足場の撤去、左官工事、タイル、水道・電気・ガス等の工事と続きます。
①②玄関に木製建具がつきました(硝子・金物はこれから取り付け)
③玄関庇もはじめはギラギラした銅板でしたがかなり落ち着きました。これからますます経年変化していきます。
④2階建て瓦葺きの棟の外壁は、杉板ノコ目仕上目板張りです。目板のサイズは通常の倍以上の厚さで、ノコ目を残した板との凹凸が存在感抜群です。
⑤アトリエにも出入口の木製建具がつきました。
⑥ダイニング奥から階段とリビング(中央右の部屋)を臨む。
⑦⑧⑨階段手摺完成
⑩2階奥から階段側を臨む。
⑪⑫⑬2階に上がってすぐの所、一段低くなっていてここがリビングのロフトになります。この一段の段差が腰掛けたくなる心地よさです。
先日K邸の足場が撤去され、敷地がすっきりと広くなりました。外壁の杉板がよく見えてぐっと雰囲気もよくなった気がします。これから左官工事が始まります。いよいよあと1ヶ月。ラストスパートです。
福津市の新築K邸です。今週から左官工事が始まっています。そして今日中には下塗りが終わりそうな程もの凄い速さで進んでいます。左官職人は毎度お世話になっている江口氏。わが家とヘリテージ店舗の左官工事全般や、昨年の宮若市T邸、今年のベッカライ・アロ、なども江口氏の仕事です。わざわざ大分県豊後高田から来て頂いてます。ありがとうございます。打ち合わせをしながらも、手は一時も止めず常に一定のリズムで大きなコテを動かし塗り続けています。この大きなコテというのがとても難しいらしく、でも全然そうは見えずひょいひょいっと塗ってるように見えるので、とても面白くて見飽きません。
今回のK邸では、外壁はすべて杉材で仕上げてありますが、室内は塗り壁になります。漆喰のみで仕上げる部屋と漆喰に土を混ぜて仕上げる部屋があって、その半分以上を江口氏が、残りを施主のK様ご夫妻自ら漆喰塗りに挑戦します。
一方わが家の工房では設計士である夫が、キッチン造作と室内建具を数枚、無垢材で製作中。佳境をむかえています!
福津市の新築K様邸、本日無事にお引渡しを致しました。一年間もの間根気強くお付き合い下さったK様ご家族、そして弊社の細かい要望にも快く応じて頭と体を動かして下さった職人の皆様、本当に有難うございました。そしてお疲れ様でした。自然素材に包まれたあたらしい家で、元気に遊び走り回って無垢の木の床や柱を艶々に育てていってくださいね。